浅い知識でしゃあしゃあと

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私立恵比寿中学さんの楽曲や映像作品を(感想のついでに)紹介します。

映像作品紹介(番外編)『なんなら君と遠くまで』

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《タイトル》

なんなら君と遠くまで

 《出演》

鈴木裕乃松野莉奈柏木ひなた

《公開日》

初公開:2012年3月24日

再上映:2013年3月20日

《公開場所》

初公開:吉祥寺バウスシアター

再上映:彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール

《制作》

ちりめんプロダクション

《メンバー体制》

インディーズ時代(かつ9人時代)

瑞季、真山、杏野、安本、廣田、星名、鈴木、松野、柏木)

 

 

【背景】

鈴木裕乃松野莉奈柏木ひなたの3人が主演の短編映画作品。

現国の先生と呼ばれ、エビ中のステージ演出や映像制作を数多く手掛けている近藤キネオ氏が監督を務めた。

制作はキネオ氏自身が代表を務める「ちりめんプロダクション」であり、『私立恵比寿中学1stワンマンLIVE』のOPV(オープニング映像)と全く同じスタッフによって作られた。*1

上映時間は14分~17分程度(諸説あり)。*2*3*4

 

ちなみに、初公開日である3月24日は鈴木裕乃の誕生日である。(特にそれに肖った催しがあったわけではない) 

 

本作は、2012年3月の24日~29日の6日間に渡って吉祥寺バウスシアターにて開催された、「O!!iDO(オイド)短編映画祭」の初日上映にて公開された作品である。

オイド短編映画祭はその名の通り短編映画を上映する企画であり、各上映日ごとにそれぞれの監督が手掛けた短編映画数本が同時上映された。(チケット価格は1000円*5

本作公開日である初日上映のみ、スクリーン1(吉祥寺バウスシアターで最も大きい上映スクリーン。席数220席)で上映された。*6

当日はそれぞれの映画監督によるトークショーも行われ、キネオ氏も壇上に上がった。*7

ちなみにオイド短編映画祭はこの上演が初開催であり、以降現在に至るまで続いている。(2017年6月23日~6月26日にかけて、「第9回オイド短編映画祭」が開催される予定。(オイド短編映画祭 O!!IDO SHORT FILM FESTIVAL))

 

さらに、2013年の3月20日に彩の国ビジュアルプラザ(映像ホール)にて開催されている「ウィークエンドシアター」にて、『企画展「メディア/アイドル ミュージアム」関連企画 アイドル映画特集』として再上映された。

これは話題のアイドル達が出演する映画を特集して上映するという企画であり、本作『なんなら君と遠くまで』の他に、元ももいろクローバーである早見あかりが主演した短編映画『飛べ!コバト』、ももいろクローバーの初主演を飾ったドキュメンタリーテイストのホラー映画『シロメ』を含めた計3作が上映された。

本イベントでもトークショーが開催され、本作の監督である近藤キネオ氏と『飛べ!コバト』の監督である下條岳氏が登壇した。

また、鈴木裕乃松野莉奈柏木ひなたの3名からのビデオメッセージも上映された。*8

 

これ以来再上映は行われておらず、DVD等のパッケージ化もされていないため、現在この作品を観賞する手段はない。

 

2012年3月18日より、YouTubeにて予告動画が公開されている。

www.youtube.com

 

 

 

【感想】

はい、例によって例の如く見たことが無いのでまともな感想は書けません(笑)

ただ、この作品に至っては最早見る手段が無いので、今回は見た人の感想等を基に本編のあらすじをまとめてその感想を簡単に書きたいと思います。

再上映されることももうないでしょうしね…。

 

予告の動画を見ただけだとどんな内容なのか全くわかりませんね。

ただ、BGMも台詞もない淡い映像からは、なんとなくシリアスなムードも感じます。

ところでこの作品はファーストワンマンのOPVと同じスタッフで制作したそうですが、予告動画のひなたの歩き方がワンマンOPVと全く同じですね。

ひなたにあの歩き方をさせるのが好きなんでしょうか(笑)

でも確かに、ひなたの幼さを無言で表現できる良いポーズだと思います。

 

公式の映画紹介文(あらすじ)は以下の通りです。

 避難地区退去期限最終日、学校の校舎にはまだ思い出の断片をより多く持ち去ろうとする少女がいる。

他に誰もいない、と彼女は思っている。*9

 う~ん…これでもまだちょっとよく分からないですね…(笑)

しかし、「避難地区」「退去」というワードはシリアスな印象をさらに加速させます。

 

ということで実際に見た方々による内容解説をまとめて、ざっくりと書いてみます。

―― 

舞台は今から少し先の近未来である、2029年3月31日。

彼女達の思い出の学校がある地区は避難地区に指定され、退去命令が下された。

この日はその退去期日の最終日。

 

懐かしむように学校を徘徊する3人の少女の姿が交互に映し出される。

彼女達はお互いにここには自分しかいないと思い込んでおり、3人が同じ場所にいることを知っているのは観客だけ。

途中ですれ違う場面はあれど、結局最後まで彼女達が出会うことはなかった。

しかし、 彼女達が途中で立ち寄った教室の黒板に書いたそれぞれの文字、

「バイバイ」

「またね」

「うん、ばいばい」

当人達は他の文字がいつ誰によって書かれたものかも知らないが、この会話だけが3人の繋がりであり、彼女達がここにいた証であった。

――

という感じですかね。

最後の方ちょっと脚色しちゃいましたが(笑)、予告編の映像と合わせて見ると何となく雰囲気は掴めるのではないでしょうか。

…そうでもないでしょうか(笑)

 

3人とも、最後に電話越しの誰かに「もう帰る」と伝えるシーン以外に台詞はないそうです。(歌を口ずさむシーンはあるみたいですが)

基本的に一人なので台詞が無いのは自然ですが、演技力の無さをカバーするための策としても一役買っていると思いますね。

何故避難地区に指定されたのかという説明は一切無いそうですが、トークショーにてキネオさんが「震災のインパクトは、本人たちが気づいてないだけで、中学生の世代が大きな影響を受けている。なぜ学校にとどまっているのか表情や仕草で受け取って欲しい」と語っていたそうなので、それに関連した理由(恐らく原発)なのでしょう。

しかし見せたいのはその設定云々ではないため、そこらへんは見ている人の想像に委ねてバッサリカットしたということだと思います。

 

もっと詳しい内容が知りたいという方は下記の方々のブログに描写まで詳細に書かれています。(だったらそっちを先に(ry)

blogs.yahoo.co.jp

ameblo.jp

上記ブログによると、3人の抜擢はスケジュールの都合だとキネオさんがトークショーで語っていたらしいですね。

てっきりビジュアルで選んだのかと…(笑)

 

予告動画で裕乃が聞いていたのは「イッショウトモダチ」であり、劇中でも一部流れるようですが、このリックさんという方はそもそもこの映画自体が「イッショウトモダチ」の映像作品のように感じたと語っていますね。

それも中々面白い考察ですが、もう一つ面白い考察を発見しました。

junpa1.blog86.fc2.com

なんと、登場人物幽霊説です。

見てないので何とも言えませんが、意外と説得力があるように感じるのは僕だけでしょうか(笑)

設定についてあまり言及されておらず、脳内補完の余地がある作品は、こういう考察ができるのが面白いですね。

 

それとこの方も言ってますが、『なんなら君と遠くまで』というタイトルの意味は気になるところですね。

トーリーを見る限りだと直接このタイトルの意味を表すようなシーンは無いように思えます。

ここも脳内補完ということなんですかね。

まぁ見てないのでなんとも言えないんですが(笑)

それとも特に意味のないタイトルなんでしょうか。

当時のエビ中のライブタイトルみたいに…。

いや、まさかね…(笑)

 

感想はそんな感じです。

ぶっちゃけ上記で紹介したノンキャリアさんのブログにこの映画に関するほぼ全ての情報が集約されているので、あちらを見れば僕の記事を見る意味はほぼないです(笑)

ただ、この作品はどうしてもこのブログでも紹介しておきたかったので紹介しました。

機会があればぜひ見てみたい一作なのですが、これはちょっと難しそうですね…。

再上映されたのもああいう珍しい企画があったからこそであり、普通に考えたら再上映されることもまずない作品だと思いますし。

なんたって15分かそこらの短編映画なので、上映するにもパッケージ化するにも単品で行うのは難しいですからね。

一縷の望みに希望を託して待つとしましょう(笑)

 

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