楽曲紹介『オーマイゴースト?~私が悪霊になっても~』
《タイトル》
オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~
《発売元》
STARDUST DIGITAL
《発売日》
2011年7月27日
《メンバー体制》
インディーズ時代
(瑞季、宮﨑、真山、杏野、安本、廣田、星名、鈴木、松野、柏木)
《発売形態》
①通常盤
《収録曲》
1. オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~
2. ご存知!エビ中音頭
3. オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~(Off Vocal)
4. ご存知!エビ中音頭(Off Vocal)
《オリコンチャート》
デイリー最高位:12位
ウィークリー最高位:59位
【シングルの背景】
エビ中の5th Single。
小池の転校後、出席番号のリセット、自己紹介の決定、リーダーの任命等を経て、10人組アイドルグループとして再始動してから初のシングルである。
正式な発売日は7月27日だが、7月17日にタワーレコード渋谷STAGE ONEにて行われたイベント(「タワレコーチョー!補習は短めでお願いしますっ」)にて当日限定で先行販売が行われた。*1
その際、同日付のオリコンデイリーチャートで12位を獲得し、発売日前にオリコンチャートにランクインしたことで話題となった。*2
また、同イベントにて「オーマイゴーストPVフルVer.鑑賞会」が行われた。*3
公式サイトの作品紹介ページ(購買部)では、このシングルの収録曲の一覧にOff Vocalバージョンの記載が無いが、実際に発売されたCDにはOff Vocalバージョンが収録されている。
現在は絶版となっている。
1. オーマイゴースト?~私が悪霊になっても~
作詞:前山田健一
作曲:前山田健一
編曲:前山田健一
おばけ:前山田健一
タイアップ:フジテレビ『ミューサタ』レコメンド・アーティスト、BSフジ『カンニングのDAI☆安吉日』エンディングテーマ
Music Video
監督:家泉英明
プロデューサー:千葉広二
【背景】
前山田氏の提供楽曲第五弾。
前山田氏自身もおばけの声として参加している。
前回(『ザ・ティッシュ~とまらない青春~』)の春という季節テーマに続いて、今作は夏をテーマとした楽曲となっている。
曲のタイトルはメンバーから募集され、最終的に安本が父親と一緒に考えたものが採用された。
この時星名が考えた「エビ中ゴーストバスターズ」は、タイトルとしては不採用となったが、歌詞に流用されている。*4
ちなみに、MVはフルバージョン以外にも先行公開された予告バージョン(short ver.)も存在する。
私立恵比寿中学「オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜」予告 - YouTube
【感想】
今回のテーマは夏です。
皆さんは夏と言ったら何を思い浮かべるでしょうか。
ええ、分かります。
当然あれですよね。
おばけですよね。
それ以外考えられませんよ。ええ。
えぇ…?
ということで、前作で花粉症をテーマにした超高速アイドルポップスという全くもってわけのわからない曲を世に放ってアイドル界を震撼させた(?)私立恵比寿中学さんですが、手を休めることなくこれまた凄いものを放ってきました。
アイドル×夏=おばけという新たな方程式の誕生です。
海?なんですかそれは?(笑)
ちなみにエビ中には夏の歌がやたらと沢山ありますが、「夏の曲=海」なんて王道なイメージは、メジャーデビューしても8人時代になるまで与えてもらえません(笑)
前回のぶっ飛び具合にさらに拍車がかかってますね。
もはやメッセージ性も裏テーマも何もありません。(前回のティッシュもほぼ何もありませんでしたが、一応ティッシュを恋人に見立てた恋愛ソングという側面がありました。一応(笑))
よくもまぁここまで振り切った曲が作れるもんだと感心せずにはいられませんよ。ほんとに(笑)
当時前山田さんは自身のTwitterにて、ここまで振り切れるのはエビ中だけだと語っていました。*5
学芸会感ここに極まれりです。
素晴らしいですね(笑)
これ、まずタイトルからしてわけが分かりませんね(笑)
背景に書いた通りこれは安本家の案なのですが、歌詞の内容から考えても美怜ちゃんの「エビ中ゴーストバスターズ」の方がよっぽど合ってると思うんですよね。
なのに何故かタイトルは「オーマイゴースト?~私が悪霊になっても~」(笑)
私が悪霊になっても…何なんですかね。
愛してくださいとか?
でも、それだと歌詞と全然関係ないですね。
そうじゃなくても歌詞との関連性が見当たりませんが(笑)
「オーマイゴースト?」という言葉も謎です。
初めは「Oh, my god!」と幽霊を掛けたのかと思ったんですが、だとしたら「?」は不自然ですよね。
まぁ、「?」があろうがなかろうが不自然なんですけど(笑)
多分深く考えたら負けなんでしょうね(笑)
予想ですが、多分全員の案の中で一番意味不明なタイトルがこれだったんじゃないかと思います(笑)
そして、だからこそ採用されたんじゃないかと(笑)
ちなみになっちゃんが自信満々に考えてきてボツになったタイトルは「歌って踊ってエビエルボー」だそうです。*6
それが自信満々って可愛いですね(笑)
そういえば前回の「~とまらない青春~」に引き続き、今回も「~~」がタイトルに使われてますね。
まさかこれも恒例化するつもりだっんでしょうか?
うーんやりかねない(笑)
ちなみにこれ以降「~~」で括ったサブタイトルが使われる曲は「テブラデスキー~青春リバティー~」までありません。
どうでもいい話ですね(笑)
~~ (←せっかくなので話題を変える時のアイコンとして使ってみます(笑))
そんなぶっとんだ曲ですが、天下の前山田健一氏が作りあげた曲なので、この曲も例に漏れずライブではめちゃくちゃ盛り上がります。
ティッシュに勝るとも劣らないアゲ曲ですね。
独特のコールが多数あって楽しいです。
個人的には、「真山」というコールが出来るのが気持ちいいです(笑)
恐らくインディーズ時代の名残りだと思いますが、基本的にコールというのはあだ名か下の名前を呼ぶんですよね。
なので、真山のコールは「りかちゃん」になるのですが、普段彼女を「りかちゃん」なんて呼ぶのは中山莉子ちゃんくらいのもので、基本的にファンもメンバーも皆「真山」と呼んでいるので、「りかちゃん」というコールは凄く違和感があるんですよね(笑)
かといって自分だけ違うコールしても面白くないですからね。
あれは一体感を楽しむものですから。
ですがこの曲にはこの曲専用のコールが存在しており、その部分のコールだけは「真山」呼びで定着しているので、普段抑圧されている分の開放感もあって、その「真山」コールが凄く気持ちいいというわけです(笑)
はい。どうでもいいですね(笑)
もし気になった方がいらっしゃったらライブ映像をご確認下さい(笑)
~~
ちなみにこの曲、デモの時点ではもっとホラーテイストが効いていたようで、デモ試聴の際に(わざわざ)電気を消して聞いたところ、あまりの怖さにぁぃぁぃが泣き出してしまったという逸話があるそうです。*7
最初は『悪霊退散』という仮タイトルで、「さっさと棺桶入りなさい」という歌詞があったり、ラストは「チーン」というあの音で終わっていたりと完成版とは違う点が多かったみたいですね。
そして極めつけに、理事長から「(MVを)廃墟の病院みたいなとこで撮るから」という脅しを受けてぁぃぁぃはさらに大泣きしてしまったらしいです。*8
かわいそうに(笑)
ぁぃぁぃはオバケとか怖い話とかその手のものが物凄く苦手みたいですね。
ももえび学園の怪談回でも泣いていたようですし、最近だとエビ中たすたす*9の怪談回でも大泣きしていました。
ぁぃぁぃといえば、虫、絶叫マシン、辛い物、苦い物、酸っぱい物等々、よくある苦手分野の大半に対して眉一つ動かさないことで有名な罰ゲームキラーです。(というか、何ならそれらに興味津々なくらいです)
それに加えて、ちょっとやそっとでは狼狽えない冷静さと、己が信念を貫き通す情熱を併せ持った、とてもかっこよくて頼りがいのある人物です。
どこをとっても隙がない、まさに完璧な存在。
そんな彼女の唯一の弱点。
それが…おばけ。
…ってそれめっちゃ可愛くないですか?(笑)
萌えポイントってやつですよね!(笑)
…また話が逸れました(笑)
~~
今回も全員にソロパートがあります。
『えびぞりダイアモンド!!』の頃に比べるとソロパート問題は大分改善されてきたようですね。
お馴染みのぁぃぁぃボイスや、彩ちゃんのお父さんネタ等、メンバーそれぞれの持ち味もさらに活かされてきてると思います。
りななんの低音もその一つですね。
この曲はりななんが初めて低音ボイスを披露した曲です。
この曲では他の子も低音パートがありますが、これ以降前山田さんの楽曲ではりななんは低音担当として扱われることが多くなります。
地声の低い子の声質を逆手にとってクールなラップを任せたりするこの手法は、前山田さんが、ももいろクローバーの青担当だったあかりん(早見あかり)にもよく使っていたやり方ですね。
また余談ですが(笑)、りななんは昔からあかりんに凄く憧れており、ブログ等でも何度かその話をしています。
実は、青担当、背が高くて見た目が大人びている、低音パート担当等、あかりんとりななんには結構共通点が多いです。
背が高いから機敏なダンスが出来ない、歌声が低いから高音パートが上手く歌えないといった弱点も共通しています。
違いは精神が大人か子供かという点です。
りななんは知っての通り見た目に反して中身は子供ですが、あかりんは当時のももクロの支柱であり、MCかつサブリーダーを務める、なくてはならない存在でした。
そういう部分に憧れていたんじゃないかと思います。
自分と似ている分、違う部分がより魅力的に見えたのかもしれませんね。
りななんは雑誌のインタビューで、「私もあかりんみたいなラップの曲ができたらいいなあって思っていたので、エビ中でラップのパートを貰う度にすごくうれしいです」と語っています。*10
低音担当になったことも、りななんにとっては嬉しいことだったみたいですね。
~~
MVでは遂にエビ中のお家芸である寸劇(という名の茶番)が挟まるようになりましたね(笑)
個人的には学芸会感が増すので、寸劇は大好きです。
MVを見る楽しさも増しますし。
最近めっきりやらなくなりましたが、たまには復活して欲しいなと思います。
…でもカルマにはいらなかったかな(笑)
冒頭のオオカミ男(女?)への変身シーンや、ラストのオチ、そして途中のキョンシーダンスはゾンビダンスと同じ振りが入っている等、完全にマイケルジャクソンの「Thriller」*11のパクリですね(笑)
いや、オマージュというべきですか(笑)
というか、そもそも歌詞で「今夜はスリラー スリラーナイト」ともろに言っちゃってますからね(笑)
しかし、なんでキョンシーなんでしょうか。
ゾンビだとあまりにも捻りが無さすぎるからですかね。
まぁ、キョンシーってゾンビの中国版みたいなものなので大して変わらないと思いますが(笑)
でもゾンビだとメイクも大変そうですし、なにより可愛くないですからね(笑)
キョンシーと言えば顔にお札が貼ってあるのが特徴ですが、エビ中キョンシー達にもお札が貼ってありますね。
顔じゃなくて頭に張ってありますが。顔が見えなくなるのは流石にNGだったようですね(笑)
貼り方はメンバーによって違いますが、れいなの貼り方が一番キョンシーっぽい気がします(笑)
それとお札に書いてある言葉もメンバーによって違いますね。
せっかくなので下記にまとめてみました。
瑞季→早寝早起
れいな→初代総長
真山→一曲入魂、アニメは一日五本まで
なっちゃん→五分前行動、国際派
彩ちゃん→微炭酸
ぁぃぁぃ→一所懸命、電車少女
美怜ちゃん→文武両道
裕乃→客観視
りななん→頭上注意
ひなた→日本人形
こんな感じです。真山、なっちゃん、ぁぃぁぃの3人はお札が2枚貼ってあります。
大体は分かるんですが一部よく分からないのがありますね(笑)
何ですか微炭酸って(笑)
この文字は誰が考えたんでしょうね。
本人作っぽいのもあるんですが、そうじゃなさそうな気がするのもあります。
それと、顔のキョンシーメイクもメンバーによって違いますね。
美怜ちゃんは頬にハートマークがあったり、ぁぃぁぃはパンダのようなメイクになっていたりとそれぞれの個性が出ています。
なっちゃんの頬に書いてあるHELPはどういう意図があるのかよく分かりませんが(笑)
ホラーの定番台詞×国際派だからってことですかね。
あと、着ている衣装は同じなようですが、右手に巻いている包帯(?)は何の意味があるでしょうね。
特に違和感は無い、というか寧ろホラーな雰囲気には合ってると思うんですが、少し気になりました。
キョンシーにまつわる装飾品なんでしょうか。それともゾンビ(というかスリラー)要素の名残とか?(笑)
理由はよく分かりませんが、踊りがよりダイナミックに見えるので良いですね!(笑)
キョンシー化した後に、前山田さんの「ヴぁ~」とか「しゃあ~」というおばけ声に合わせて各々ソロで抜かれるシーンがありますが、個人的にあそこはかなりの見所ですね(笑)
あのシーンもそれぞれ個性が出ていてとても面白いです。
普通はアイドルのMVで歌っていない時に抜かれるソロシーンと言ったら、大抵は笑顔か切ない顔か美しいキメ顔のどれかでしょう。
しかしそれらもエビ中にかかれば、人を脅かす威嚇ポーズやら、こよりを鼻に突っ込んでるシーンやら、わけのわからないものに早変わりです(笑)
最高ですね(笑)
それ以外にもキョンシーシーンは色々と面白いです。
ちなみに僕的キョンシーシーンのMVPはれいなですね。
「アーメン」の気だるそうな表情と十字架を無造作に持つあの様が相まって醸し出される、”アンニュイな強キャラ”感がカッコいいです(笑)
もっと直感的に言うと…ヤンキー感?(笑)
れいなはなんかヤンキー感が似合うんですよねー(←失礼)
ソロカットの謎の艶めかしさもばっちり似合ってます(笑)
真山の「はいーっ!!!」の目力も良いんですけどね(笑)
惜しくも2位って感じです(なんのこっちゃ)
そんなこんなでこのMVはかなり学芸会感ありますよね(笑)
セットもとてもいい味を出しています。
それにキョンシーも相まって、もう完全にティッシュのインパクトを越えましたね(笑)
というか、自分たちがキョンシーになってるのに「ゴーストなぞぶっ飛ばせ!」と歌っているのが可笑しいですね(笑)
とにかく楽しいMVになってると思います。
インディーズのMVの中では一番好きな作品です。
ただ、見た目の幼さとやってることの幼さから、益々引かれやすいMVにもなってると思うので、エビ中ファミリー以外の人に勧める際はくれぐれもご注意ください(笑)
~~
しかし、ここまで振り切ってれば、NHKとかでMVを流させてもらえればヒットするんじゃないかと思うんですがどうですかね(笑)
おばけなんて怖くないわ!という非常に子供受けの良さそうな題材の曲じゃないですか。
MVもダンスがあったり、キョンシーが出たりして楽しいですし、テンポがいいから飽きないと思うんですよね。
アーメン、ソーメンとかも子供受け良さそうですし。
でもテンポが速すぎかもしれませんね。
だんご3兄弟とかおしりかじり虫とかエビカニクスとか、あの辺の子供に大ヒットした曲は全部ゆっくりめな曲ですから。
…そういう問題でもないのかな?(笑)
それとMVのラストがちょっと怖いかもしれないですね(笑)
インディーズ時代の曲を筆頭に、エビ中の曲のいくつかは子供をターゲットすればまだ一山当てられるんじゃないかと思ってるんですが…
甘い考えですかね(笑)
…それにしても今回ちょっと脱線しすぎましたね(笑)
2. ご存知!エビ中音頭
作詞:前山田健一
作曲:前山田健一
編曲:前山田健一
町内会の人:前山田健一
【背景】
前山田氏の提供楽曲第六弾。
本人も町内会の人として参加している。
ゴーストに引き続き夏をテーマとした楽曲。
廣田はレコーディングの前日に、水前寺清子の『三百六十五歩のマーチ』と、天童よしみ『大ちゃん数え唄』を聞いて練習してくるように指示されたという。*12
ライブでは、一部のメンバーで柏木を担いで歩き回る、通称「もち神輿」というパフォーマンスが特徴。
ちなみにそのパフォーマンスは、レッスン中にメンバーが柏木を持ち上げて遊んでいたのが振り付けとして採用されたもの。
柏木の伸長が伸びるにつれて担ぐのが困難になってきているとのこと。*13
毎年恒例の夏のイベント「夏のファミリー遠足 略してファミえん」では、一曲目にこの曲が披露されることが多く、ファミえん恒例の曲となりかけていたが、2016年のファミえんでは披露されなかった。
また、2013年の春ツアーにおいて金沢の「石川県政記念 しいのき迎賓館」でのライブで校長のリクエストによりぶっつけ本番でこの曲を披露することとなったが、翌2014年の春ツアーで「石川県政記念 しいのき迎賓館」でのライブが行われた際にも、再び校長のリクエストによりぶっつけ本番でこの曲を披露することとなった。*14
そのため、メンバーからは金沢恒例の曲とも言われた。
ちなみにそれ以降、金沢及び、しいのき迎賓館でのライブは行われていない。(2017年3月9日現在)
※2017年7月15日に、春ツアーにて石川県金沢市の「本多の森ホール」でのライブが開催予定。
【感想】
盆踊りの歌です(笑)
アイドルの夏ソングとしては、表題曲に比べれまだ王道ですかね。
あんまり変わらないか(笑)
タイトルに「ご存知!」を付けたのは理事長だそうです。
「誰も知らねえよ!」というツッコミ待ちなんだそうです(笑)*15
そう思って聞くと益々可笑しく聞こえますね(笑)
冒頭の前山田さんによる語りですが、「日本の夏、エビ中の夏」というのは、蚊取り線香でお馴染みのKINCHOのCMの「金鳥の夏、日本の夏」というフレーズのパクりオマージュですね。
(あのフレーズ、僕の記憶だと「日本の夏、金鳥の夏」だったような気がするんですが、調べてみるとどうも逆だったみたいです。この曲はわざと逆にしてるんですかね)
この曲、なんと一番が丸々ぁぃぁぃのソロパートという斬新な歌割になっています。
他のメンバーは皆で合いの手を入れるという、アイドルとファンの掛け合いみたいな構成になっています(笑)
前山田さんにしては珍しくゆったりとしたテンポの曲を、ぁぃぁぃがコブシをがっつりと効かせて演歌調に歌い上げます。
これ、当時12歳ですからね。
しかも、公式パンフレット(vol.1)によると、当時一度も演歌を歌ったことがなかったそうです。
そこで、『三百六十五歩のマーチ』と『大ちゃん数え唄』をレコーディングの前日に聞いて練習し、この完成度を叩きだしたというのです。
前日て。信じられませんね(笑)
凄すぎて恐ろしいくらいです(笑)
1番が終わり、2番になると一気にBPMが上昇し、曲調がガラッと変わります。
あんなに演歌調の出だしだったのに、間奏部分なんてもうユーロビートチックになってます。
ああ、やっぱり前山田さんの曲だなぁと思わされる瞬間ですね(笑)
今度は皆で歌うんですが、一番であれだけ歌ったにも関わらず、最後のソロパートもぁぃぁぃが担当しています。
完全にぁぃぁぃ曲ですね(笑)
ところで、ぁぃぁぃが練習用に渡された曲ですが、何故この2曲なのかが気になりますね。
確かに両方ともベテラン演歌歌手の曲ですしコブシも効いてますが、この曲自体は演歌ではありません。
方や歌謡曲、方やアニメのテーマソングです。
本物の演歌の方がコブシが効いてるんじゃないかと思うんですが、
ただ、曲調としては演歌よりもこっちの方がエビ中音頭に近い気がします。
明るく元気な歌い方も参考にしてほしかったのかもしれませんね。
歌詞には特に深い意味は無いと思いますが、これを聞いてるとお盆で田舎に帰省した時の神社のお祭りを思い出します。
小さな幸せが詰まってましたね(笑)
「長くて短い夏休み 無意味に有意義に過ごしましょう」
という歌詞がちょっと気に入ってます。
無意味なことでも有意義に感じられればそれは幸せですよね。
そんな風に生きてゆければ、人生がもっと豊かになるかもしれませんね。
ちなみにこの曲、間奏部分のダンスがカッコいいです。
ぜひまたライブでみたいものです。
できればファミえんで。
復活してくれないかなぁ…(笑)
【シングルの感想】
前山田さんがインタビューで「この盤はほんとふざけきってますね」と語っているのが印象的であり、それが全てです(笑)*16
この辺りからもう完全にサブドル(サブカルチャーをひた走るアイドル)としての地位が確立してきましたね。
ティッシュで切った舵が、ゴーストで固まったという感じでしょうか。
とにかく前回よりさらにサブカル具合が加速しています。
ジャケットとか全然可愛くないですし(笑)
この頃のエビ中なんてほんと芸人みたいなもんですからね。
いかに奇抜なことをするかという部分に心血を注いでる気がします(笑)
~
実はそれを裏付けるような事件がありました。
インパクト大のキョンシーメイクですが、実はこのメイクでライブをしたことがあります。
しかも自分達のライブじゃありません。
かの有名な日本最大規模のアイドルフェス、TOKYO IDOL FESTIVAL (通称:TIF)でです。
このTIF2011においてエビ中は2日間で計四回ステージに立つのですが、その内の一回だけHOT STAGEと呼ばれるメインステージに立つ機会を得ていました。
去年のTIF(『TOKYO IDOL FESTIVAL 2010』)ではサブステージでのライブのみだったので、初のメインステージです。
これまでエビ中が体験してきたフェスの中で恐らく最も大きい舞台です。
その念願の大舞台で…やっちまいました(笑)
しかもこの時はエビ中ではなく「キョンシーシスターズ」と名乗っており、全員「~キョン」という名前での自己紹介でした。(例:みずキョン)
ただでさえ、人数が多いくせに色分けがなくてメンバーの判別がし辛いというのに、まともな自己紹介もせず、その上こんなメイクまでしたら間違いなくメンバーを覚えてもらえません。
というか、覚えるどころか識別すらしてもらえません(笑)
しかもこれで動き回るわけですからね。
ファンですら見分けるのに一苦労でしょうね(笑)
しかし、インパクトは大です。
そりゃもうそうです(笑)
メンバーが印象に残るよりもグループが記憶に残る方を選んだということですかね。
実力が無い内はインパクトで勝負するというのはお姉さんから受け継いだスターダストスピリッツなんでしょう。
理事長と前山田さんのせいでその辺りが数段加速してますが(笑)
ちなみに校長によるとこの企画、メンバーは嫌がってたらしいです。
いや、当たり前ですが(笑)
2012年末頃の瑞季と真山のインタビューによると、自分たちのライブやMVでやる分には(ティッシュ以降もう慣れていたから)良いけれど、他のアイドルが沢山いる場所で変なことをするのは流石に嫌だったようです。*17
そりゃそうですよね(笑)
恥ずかしいですもんね(笑)
しかしそのインタビューの最後で真山は、「それこそキョンシーを絶対にやりたくないって断ってたらメジャーデビューも無かったなと。キョンシーあってこそのエビ中かなって」と語り、瑞季と二人で「またやりたいね」と言っています。*18
逞しく育ちましたね(笑)
ちなみにこのライブの一部始終はフジテレビNEXTにて放送されました。*19
フジテレビNEXTは頻繁に番組の再放送を行っているので、これを見たことないという人も、もしかすると今後見れる機会があるかもしれませんね。
余談ですが、この時のキョンシーメイクはゴーストのMVとは少し違うメイクになっています。
れいなはキョンシーと言うかピエロみたいになってますね(笑)(というかゴー☆ジャス(笑))
お札も一新されています。
せっかくなので紹介します。
瑞季…抑えの切り札
れいな…一号生筆頭
なっちゃん…なっつジャパン
彩ちゃん…安本無双
ぁぃぁぃ…王位継承
美怜ちゃん…女は愛嬌
裕乃…博愛主義
りななん…恵比寿革命、腹八分目
ひなた…拝大五郎、全品半額
です。
男塾やら子連れ狼やらのパロディネタも取り入れて、MV版よりもカオス度が増してますね(笑)
どっちかというとTIF版の文言の方が僕は好きです(笑)
しかしシュールですよねこれ(笑)
ゴーストはともかく、この格好で他の曲もやってますからね。
「ダイビング」*20とかやってますからね(笑)
ほんとぶっ飛んでますね(笑)
~
このシングルは、インディーズ時代で最もハジケてるシングルといっても過言ではないでしょう。
ここでこれだけふざけたので、メンバーも普通のアイドルのようなことをするグループじゃないんだなと悟ったことと思います(笑)
そういう部分も含めて、エビ中らしさを作り上げる上で欠くことのできない重要なシングルですね。
*1:おしらせ|私立恵比寿中学オフィシャルブログ「エビ中交換日記」Powered by Ameba
*2:私立恵比寿中学、発売日前にまさかのちゃっかりランクイン | 私立恵比寿中学 | BARKS音楽ニュース
*3:おしらせ|私立恵比寿中学オフィシャルブログ「エビ中交換日記」Powered by Ameba
*4:『エビ中の絶盤ベスト~おわらない青春~』 付属小冊子より
*5:ヒャダイン or 前山田健一 on Twitter: "より
*6:『エビ中の絶盤ベスト~おわらない青春~』 付属小冊子より
*7:『エビ中の絶盤ベスト~おわらない青春~』 付属小冊子より
*8:MARQUEE Vol.94より
*9:2015年4月10日よりBSフジで放送されているエビ中のバラエティ番組
*10:Quick Japan vol.105より
*11:Michael Jackson - Thriller (Official Video) - YouTube
*12:〈絶盤ベスト〉を軸に振り返る私立恵比寿中学のあゆみ! - TOWER RECORDS ONLINEより
*13:『エビ中の絶盤ベスト~おわらない青春~』 付属小冊子より
*14:EVERYTHING POINT及び、EVERYTHING POINT2より
*15:〈絶盤ベスト〉を軸に振り返る私立恵比寿中学のあゆみ! - TOWER RECORDS ONLINE
*16:〈絶盤ベスト〉を軸に振り返る私立恵比寿中学のあゆみ! - TOWER RECORDS ONLINEより
*17:MARQUEE Vol.94より
*18:MARQUEE Vol.94より