学芸会紹介『4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事~眩しさの中に君がいた~』
《タイトル》
4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事~眩しさの中に君がいた~
《公演日》
2011年4月10日
《開催地》
(収容可能人数:2222人(座席) )
《発売元》
STARCHILD(KING RECORDの子会社)
《発売日》
2011年8月24日(DVD)
2013年6月5日(Blu-ray)
《メンバー体制》
インディーズ時代
(瑞季、宮﨑、真山、杏野、安本、矢野、廣田、星名、小池、鈴木、松野、柏木)
《発売形態》
①通常版(DVD)
②通常版(Blu-ray)
《収録曲》
ー第一部『ももクロ☆オールスターズ2011』ー オープニング1. ピンキージョーンズ2. キミとセカイ
3. Believe
4. ミライボウル
5. 全力少女
6. ありがとうのプレゼント / 有安杏果
7. …愛ですか? / 玉井詩織
8. 恋は暴れ鬼太鼓 / 高城れに
9. 太陽とえくぼ / 百田夏菜子
10. fall into me / 早見あかり
11. だって あーりんなんだもーん☆ / 佐々木彩夏
12. 恋のダイヤル6700 / マス寿司三人前(有安杏果・玉井詩織・高城れに)
13. デコまゆ 炎の最終決戦 / デコまゆ(百田夏菜子&早見あかり)
14. チャイム! / 私立恵比寿中学
15. ザ・ティッシュ~とまらない青春~ / 私立恵比寿中学
16. Chai Maxx
17. 行くぜっ!怪盗少女
18. オレンジノート
-encore-
19. 未来へススメ!
20. 走れ!
21. ツヨクツヨク
ー第二部『早見あかりFINAL そして…』ー
オープニング:overture ~ももいろクローバー参上!!~
1. ももいろパンチ
2. 全力少女
3. ココ☆ナツ
4. words of the mind ~brand new journey~
5. きみゆき
6. ピンキージョーンズ
7. ミライボウル
8. Believe
9. 気分はSuper Girl!
10. 走れ!
11. キミとセカイ
12. Chai Maxx
13. 未来へススメ!
14. オレンジノート
15. あかりんへ贈る歌
16. 行くぜっ!怪盗少女
-encore-
17. ツヨクツヨク
18. あの空へ向かって
ー特典映像ー
早見あかりFINAL…そしてZ誕生!
【背景】
エビ中の先輩グループ「ももいろクローバー」(通称:ももクロ)の中野サンプラザ公演を収録した映像作品。
ももクロメンバーの一人である早見あかりの最後の公演であると共に、「ももいろクローバー」の名義で活動した最後の公演でもある(この公演以降は「ももいろクローバーZ」という名で活動することとなる)。
本ライブは二部構成となっており、一部二部共に同日同所で行われた。
一部の『ももクロ☆オールスターズ2011』はももクロのソロ曲及びユニット曲の披露やエビ中の登場等、様々なギミックが施されたライブとなっている。
一方、二部の『早見あかりFINAL そして…』はももクロメンバーの一人である早見あかりの脱退前最後のライブとしての側面が強調されたライブとなっている。
DVD及びBlu-rayには、早見あかりからももクロのメンバーとファンへ向けて書かれた手紙が付属している。
エビ中は一部公演(『ももクロ☆オールスターズ2011』)に出演しており、自曲の披露に加えて、一部のメンバーはももクロのソロ曲中でのバックダンサー等も務めている。
本公演へのエビ中の出演は急遽決定したものらしく、エビ中出演が告知されたのも公演日の約2週間前である。*1
結成当初からバーターとして数多くのももクロライブに出演してきたエビ中だが、本公演を最後にエビ中がももクロのライブに出演することはなくなった。(2017年2月4日現在)
ちなみに本公演には矢野も参加しているが、本来矢野は同年3月20日のライブをもって転校する予定であった。
しかし3月20日のイベントが震災によって中止となり、4月17日のライブまで転校が延びたため、4月10日に行われた本公演に矢野も出演している。
ー第一部『ももクロ☆オールスターズ2011』ー
7. …愛ですか?
歌:玉井詩織
【感想】
玉井詩織(通称:しおりん)のソロ曲です。
エビ中の飛車角たるぁぃぁぃ&ひなたがバックダンサーとして登場。
今考えると中々贅沢な使い方ですね(笑)
リコーダーを吹きながら登場するのが印象的です。
黄色い帽子に黄色い上履き、可愛らしい靴下等、全体的に子供っぽい印象の衣装を着ています。
ももクロの妹キャラをメインに据えて、エビ中のロリキャラ2人にロリロリの衣装を着せて踊らせるという、制作者の趣味が透けて見えてくる演出ですね!
という冗談は置いといて(笑)、実際はしおりんの個人カラーである黄色にエビ中の学校設定を加えたらこうなったというところでしょうか。
学校で黄色といったら黄色い帽子が浮かびますもんね。そして黄色い帽子といえば年少のイメージなので、エビ中の最年少二人組が選ばれたという感じでしょうか。
しかし、最年少の二人組が最強の二人組というのも面白いですよね。
まぁ、他のメンバーからしたらプレッシャー等々堪ったもんじゃないかもしれませんが(笑)
ぁぃぁぃひなたはもちろんのこと、しおりんもとても可愛いので見映えしますね。
この曲自体もとても可愛らしい曲なので、映像の可愛らしさに益々磨きがかかってます。
しかしこういっちゃなんですが、ぁぃぁぃはあんまりバックダンサーには向いてない気がします。もちろんあくまでも当時の映像に対する印象ですが。
バックダンサーにしては動きがダイナミックすぎるし、表情の主張も激しいです(笑)
ひなたが割と丁寧に踊るタイプなので、2人で踊るとかなり動きに差がでてきます。
この曲は大して動かない振り付けなのでまだマシですが、もっと動く曲だったら差は更に広がってたでしょうね。
そういう自分を抑えない全力少女振りもぁぃぁぃの魅力なんですけどね。
やはり脇役に収まる器じゃないってことなんですかね(笑)
8. 恋は暴れ鬼太鼓
歌:高城れに
共演:安本彩花
【感想】
高城れにちゃんのソロ曲です。
間奏部分で挟まる殺陣のシーンで敵役と一緒に登場するピンク(というか紅色?)の忍者装束を着たくの一が彩ちゃんです。
何故かこれだけバックダンサーではなく、お助けキャラ的なポジションになっています(笑)
その理由は分かりませんが、彩ちゃんのキャラも考慮に入っている配役な気がします(笑)
役割としては、敵が現れたられにちゃんに武器として使う扇子を渡して戦いを見守り、れにちゃんが勝利したら花吹雪を撒いて、最後に扇子を回収して撤収するというものです。
お前は戦わないのかよとか、もっとマシな武器なかったんかとか、色々と突っ込み所はありますが演出なので細かいことはいいんです(笑)
ただ、ダンサーではないためアップで映る機会は殆どありません。よく見てないと彩ちゃんかどうかも分からないので、気付かなかった人もいると思います。
流石忍者。忍んでますね(笑)
9. 太陽とえくぼ
歌:百田夏菜子
【感想】
百田夏菜子のソロ曲です。
瑞季、れいな、なっちゃん、りななんの4人がバックダンサーとして登場。
セーラー風の赤い襟が特徴的な衣装を着ています。ぁぃぁぃ&ひなたの衣装と似てる部分も多いですね。
ぁぃぁぃ&ひなたの黄色帽や上履きといい、このセーラー風の襟といい、これらの衣装にはエビ中の学校要素を多少反映させてくれてるような気がしますね。(彩ちゃんは例外です(笑))
曲の方には学校を連想させるような歌詞は無いと思うので。
ただのバックダンサーなのにそこまで配慮してくれるのはありがたいことですね。
…と思いましたが、もしかするとエビ中側で用意した衣装かもしれませんね。
その方が辻褄が合うような気もしてきました(笑)
しおりんソロの倍の人数のバックダンサーですが、4人もいるとかなりバックダンサーらしく見えますね。
動きも割と揃っているので悪目立ちしません。強いて言えば他のメンバーに比べるとりななんのキレが少し見劣りする部分があるかなとは思いますが、そこまで気になる程の差はないです。ぁぃぁぃと比べたら(笑)
この曲は振りが可愛いくて良いですね。やたらリピートしてしまいます(笑)
13⇒14. ebiture
【感想】
13曲目が終わって14曲目のチャイム!が始まる前に、このライブの司会進行役であるケイ・グラントさんが前山田さんに代わってebitureのお馴染みのナレーションを言ってくれます。
と言っても今でこそお馴染みのebitureですが、実はここが初披露だったので、当時はエビ中ファミリーの人にとっても全くお馴染みではありませんでした(笑)*2
自分たちの出囃子の初披露が自分たちのライブじゃないって斬新ですね(笑)
ケイ・グラントさんバージョンも新鮮で良いです。渋い声がカッコいいですね。
めっちゃカンペ見なが言ってますが(笑)
結構コールが聞こえますが、これ以降名前のコール等になると途端に客の声が小さくなるので、モノノフ*3の皆さんが出来る範囲で合わせてくれてるんだと思います。
そしてエビ中登場。
まだ短髪じゃない頃の貴重な彩ちゃんを拝めます。
一番貴重なのは短髪の妃菜喜ですが(笑)
配置に着く間際の真山のアニメキャラのようなジャンプが最高ですね(笑)
14. チャイム!
【感想】
ということでチャイム!です。
総勢12人いるので、やはり人数が多いですね。
これだけ多いと現場ではどこ見て良いやら分かりませんね(笑)
まぁ推しをだけを追いかけていればいいんでしょうけど、僕は全員みたい欲張りタイプなのでこれは大変そうです(笑)
これは映像なので見逃しても巻き戻せる分ありがたいんですが、僕の好きな「いつもの靴を履いたらまた」の部分の(脚の)振りが映ってないのでそこが残念です。
映像作品の利点と欠点ですね(笑)
冒頭のシーンから、ライブ全体を通して妃菜喜の笑顔が眩しいですね。
妃菜喜にとっては転校前の良い思い出になったんじゃないかと思います。
りおたんのダンスは粗いですがダイナミックですね。
表情の強張り方を見ていると、入ったばかりの頃のりったんを思い出します(笑)
この曲の終わりの時点で既に美怜ちゃんは泣いてますね。
15. ザ・ティッシュ~とまらない青春~
【感想】
この曲は当時まだ発売前でしたが、ここで先行披露されてます(初披露ではなく、2回目の披露)。
妃菜喜もいるティッシュなのでかなり貴重ですね。
ティッシュは、恐らくインディーズ時代では最強と言っていい程の盛り上がり曲なんですが、この時は自分たちのライブではなくももクロのライブであることに加えて、前述の通り発売前の曲なのでそこまで盛り上がってはいないようです。
ひなたの「いつも側にいてね」の時に後ろで彩ちゃんとりおたんがマイクとペンライトを交換するシーンをはっきりと見ることが出来ます。
ぎこちない感じもしますが、そのまま2人の振りに移行するので、引きで見たら意外と自然なんじゃないかと思います。
今更ですが、マイク交換も考慮した振り付けって本当に凄いですよね。
それとこの時代はひなたが圧倒的に一番小さいですね。
ひなたとりななんのマイク交換シーンで2人が接近してますが、りななんの顎の下にひなたの頭のてっぺんがすっぽり収まってしまう程の身長差があります。
この二人、一応同い年なんですけどね(笑)
15⇒16. 挨拶
【感想】
エビ中として披露する曲が全て終了した後の最後の締めの言葉です。
最も印象的な美怜ちゃんの号泣シーンですね。
この時美怜ちゃん以外のメンバーは誰も泣いていませんし、泣きそうにすらなってません。むしろ皆達成感と安堵感で柔らかい表情をしています。
そりゃそうです。だって泣くような所は何もありませんでしたから。
しかし、何故か美怜ちゃんは大号泣しています。
美怜ちゃんは何故泣いていたんでしょうか。
ライブ終了後のブログでは、「皆さんの顔が見えたら感激してしまい嬉しくなって自然に涙が流れてしまいました」と語っています。*4
アイドルがステージで泣く理由としてはよくある話ですが、それは普通、自分達のライブでの話です。
自分達を見るために多くのファンが集まってくれたその光景を目の当たりにして感極まるものです。
しかし、このライブはももクロのライブであり、エビ中が目的で来ている人は殆どいないはずです。(このライブのチケットは一般発売から数分で完売しているらしいので、恐らくエビ中出演が告知された時には既にチケットは売り切れていた)。
それどころか、「お前たちを見に来たんじゃないんだよ」と邪険に思う人もいたでしょう。
なにせこの日のライブは只のライブではなく、ももクロにとって6人最後という重要なライブですから(正確に言えば最後は二部の方ですが、一部しか当たらなかった人も沢山いるはずです)。
ファンは少しでも長くももクロを見ていたかったはずです。
なのに美怜ちゃんは泣いたんです。
緊張で泣いたわけではありません。あかりん(早見)が辞めるのが悲しくて泣いたわけでもありません。
ステージの前に沢山のお客さんがいることに感激して嬉し泣きしたんです。
それは良いことじゃないのかもしれません。
「お前の為に集まったわけじゃないんだよ」「嬉し泣きなんて、何を勘違いしてんだ」
そう言われてしまうかもしれません。
なにせ自分のライブじゃないんですから。
しかし、だからこそ凄いことだと思います。
美怜ちゃんはこの時、会場にいるのが自分達の為に集まったお客さんではないにも関わらず、「これだけ多くのお客さんが来てくれることのありがたさ」を理解したのです。
この時他のメンバーは誰一人泣きそうな素振りすら見せていないことが、美怜ちゃんの凄さを物語っています。
何故なら、おおよそ2年後にエビ中が単独で同じ舞台に立った時には多くのメンバーが泣いているからです。
彼女たちがその単独ライブで流した涙と、美怜ちゃんがこのゲストライブで流した涙には少なからず同じ意味が込められていると思います。
ただのバーターなのに、この時泣くことが出来た美怜ちゃんは凄いと思います。
ちなみに単独ライブの時も美怜ちゃんは泣いていました(笑)
【全体の感想】
はい、ということで「エビ中出演部分」の全体の感想です(笑)
今回は持ち歌を2曲披露できるということで、正統派な名曲である「チャイム!」と、前山田節全開の馬鹿騒ぎソングである「ザ・ティッシュ~とまらない青春~」を入れてきましたね。
ギャップの激しい2曲を披露することで、曲が心に引っかかる人の層をより広げる作戦だったのではないかと思います。楽曲のジャンル幅が広いグループがフェスでやる常套手段ですね。
「チャイム!/どしゃぶりリグレット」の感想でも書きましたが、やはりチャイムはこういう時に重宝しますね。
インディーズ時代唯一の正統派アイドルソングであり、その手のアイドルファンの心を惹くための唯一の武器なので、アイドルフェス等では頼りになったことでしょう(笑)
しかし今回はアイドルフェスではなく、ももクロのライブなのでそれだけでは通用しません。
ももクロにはその手の正統派な曲だけでなく、ヘンテコで楽しい曲も沢山あり、むしろそういう楽曲に心惹かれているファンも多いのです。
そういう楽曲というのは例えば前山田さんの曲ですね(笑)
ということでエビ中が対モノノフ用に用意したもう1曲がティッシュです。(多分(笑))
この枠にエビ中の代名詞でもある「えびぞりダイアモンド!!」を選択しなかったのは意外ですが、それほどティッシュに賭けていたということなんじゃないかと思います。
もちろん新曲の宣伝という側面も意味も大いにあるでしょうけどね。
パフォーマンスの話をすると、この頃からダンスにも個性が溢れてるなと思いました。
先述のぁぃぁぃやりおたんもそうですが、美怜ちゃんの飛び跳ねるような元気なダンスも健在です(まぁ、TIF2010の時点で分かってることですが)。
あとれいなはダンス上手ですね。太陽とえくぼの時も思いましたが、ダンス部長の瑞季にも見劣りしてない気がします。
真山のパフォーマンス力はいわずもがなですし、なんだかんだ初期メンの地力の強さを感じますね。
そしてダンスと言えば印象的なのはなんと言っても裕乃です。
あの無駄なエネルギーを一切使わない独特なダンスは本当に癖になりますね(笑)
一度気になるとどうしても目で追ってしまいます。(と言っても映像なので大して追えませんが…)
省エネダンスとお嬢様スマイルのコンボが輝きまくってて最高ですね(笑)
そんな彼女ですが、実は今回のライブでは唯一裕乃だけがバックダンサーもソロパートもありませんでした。
裕乃も悔しかったようで、このことについて「もっと頑張りますッ」とブログで語っています。*5
僕はむしろ、バックダンサーもソロパートもなかったにも関わらず、あれだけの人数の中でしっかりと個性を出せていた裕乃は凄いと思いましたね。
さて、最後に本作について一つ言っておくと、この作品はめっちゃ泣けます。
ももクロや、早見あかりに興味がない人が見ても感動すると思います。
僕はももクロよりもエビ中の方が好きですが、正直、エビ中メンバーの転校公演である武道館ライブよりも、このももクロのサンプラザライブの方が圧倒的に泣きました。(泣ければ良いというわけではないので優劣云々という話ではありません)
特に夏菜子の姿は涙を誘いますね。
寂しさや悲しさを堪え切れず嗚咽しながらも、あかりんを送り出すために必死で言葉を紡ぐ夏菜子の姿。あの健気さは、アイドルやファンどうこうではなく、人として胸を打たれずにはいられません。
エビ中メンバーは出演は一部の公演のみでしたが、二部公演も見ていたようで、当時の各メンバーのブログによるとみんなで大泣きしながら見ていたようです。*6
美しき喜怒哀楽の全てが詰まった作品です。
買って損はないです。
4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 ~眩しさの中に君がいた~ LIVE DVD
- ディスク枚数: 3
- 販売元: キングレコード
- 発売日 2011/08/24
- 時間: 330 分
- おすすめ度: 203件のカスタマーレビュー
4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事~眩しさの中に君がいた~(Blu-ray Disc)
- ディスク枚数: 2
- 販売元: キングレコード
- 発売日 2013/06/05
- 時間: 330 分
- おすすめ度: 48件のカスタマーレビュー